社長ブログ
お知らせや日々の活動をつづるブログ。
醤油樽の呑口栓を修理しました。
年に数件、最近は月に数件、呑口栓の修理の問合せがきます。
状況を聞いて修理させてもらう物もあるのですが、修理をする度に新しい発見があります。
形の変わらない物を外して取り替える単純な作業ではなく、持ち込まれた吞口に応じて修理の方法が変わります。
昔からの伝統を引き継ぎ、醤油を生産するとき、昔から使われていた道具の入手が困難になり大変ですと聞きます。
呑口栓の修理で弊社の新しいパワフルコルクで置き換えて、少しでも伝統産業の維持に協力できればと思っています。
写真: コルクパッキンを修理した醤油樽用の吞口栓です。
新品を作るより手間がかかります。使用状況からくる痛み具合・磨耗・ひずみ等が違うため、どの様な修理が良いか悩みながら行なっています。
写真: 修理前、醤油樽に使われていた呑口栓のコルク部のシールができなくなり、醤油の漏れが止まらないとのことです。
写真: 吞口栓に使用されていたコルクです。長い年月の使用でもろくなっています。
長い年月の使用で、コルクパッキンが片減り・ヒビが入り醤油が漏れたと思われます。
塩分の固い結晶でコルク面が傷つきやすくなっています。
写真: 吞み口部の修理に使用したパワフルコルクです。左側は素材のシートです。
右は型で熱を加えながら、丸く加工し、摺り合わせを荒加工した状態です。
修理工程は 分解→洗浄→荒組→栓の摺り合わせ調整です。1個仕上げるのに3時間ほどかかります。
写真: パワフルコルクを圧入後、雄側のコック面で摺り合わせしながら、あわせ面の調整を行います。
この作業が意外と時間がかかります。
これでようやく醤油樽の吞口栓として、よみがえります。
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